2006年度 大学生・専門学校生のICT利活用力に関する調査報告
- 情報活用力診断テストRasti結果より -
近年、ICTを巡る社会環境の進展により、ユーザに対して要求されるICTスキルが高まっています。そのため、大学・専門学校における教育にかけられる期待は、これまで以上に大きなものとなっています。
その際、情報処理教育担当者の共通の悩みとしてあげられるのが、何をどのレベルまで修得させればよいのかに関する適切な指標がないことです。社会に出てどの程度のICTスキルが要求されるのかが見えておらず、学習目標を適切に定めるのが難しい状況にあります。
本調査は、ICT専門職に必要なスキルではなく、ICT利用者サイドに立って必要なスキルを幅広く診断できるテストとしての「情報活用力診断テストRasti」を用いて現在の学生のスキル水準を調査し、それと社会人が持っているスキル水準との差を見ることで上記課題に資するものです。
【調査結果概要】
情報共有と情報表現分野に弱い学生像が明らかに
文科系学生と営業・事務職との比較
セキュリティ分野のスキル差が特に目を引く。
十分な知識がないため、セキュリティの危険性に気づかない可能性がある。
調査の結果、大学・専門学校生のスキルは社会人に比べて、特に情報共有と情報表現分野に弱みがあることが判明しました。
情報共有分野はセキュリティやネットワークに関する知識を中心とした構成、情報表現力分野はプレゼンテーションや文書表現を中心とした構成となっています。これらの分野は、従来のワープロや表計算ソフトの実習だけでは対処が難しいと考えられます。
そのため、一般的ビジネススキルとの連携を交えた、総合的なカリキュラム編成を行う必要があるといえます。
ご希望の方には、本調査の報告書(通称:Rastiレポート)を送付いたします。
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